越後三山末端 坂戸山(633.7m) 2011年5月7日

所要時間 6:00 駐車場−(薬師尾根コース)−6:47 坂戸山 6:53−(城坂コース)−7:27 駐車場

概要
 城跡の山。西山麓の坂戸集落より薬師尾根を登り、谷筋の城坂コースを下る。地元では人気の山らしく早朝から何人もの人が軽装で登っていった。天気は下り坂で南風が入って暑いくらいだった。山頂には神社あり。展望良好


 本日はわが社の連休最終日1日前。当初の天気予報では今日まで天候はOKで明日が天気が崩れる予定だったが、1日早まって今日が天気の谷間になってしまった。雨の可能性があるのであまり本格的な山にはいけない。本来は残雪の山に行きたかったが、前毛猛山はまだ国道が開通せずNG。秋山郷は既に雪は消え藪漕ぎになってしまうので諦め、結局は魚沼の低山となった。候補はいくつかあったが坂戸山となった。ここは城跡で地形図上に破線があり、国道17号線の案内標識でも坂戸城跡の文字があったので登山道があるのだろう。

駐車場 案内標識。主要ルートは3本らしい(他にもあり)
解説板その1 解説板その2.英語バージョンもある

 城跡の案内標識に従って進んでいくと坂戸の市街地を通過して細い路地を入り、路上駐車禁止の看板を抜けて神社の駐車場に到着。既に何台もの車が止まっており、今から歩きだす人の姿も。地元では意外に人気の山らしい。先日の六万騎山に状況が似ている。南風が吹いて天候が下り坂なことも同じだ。出発していく人は皆軽装でスパッツなど付けていないことから、登山道上には雪が無いことが分かる。こちらも軽装で出発(ただしゴアは持っていく)。標高差は500m弱なので山頂まで1時間程度か。案内標識でも80分とある。しかしこれは登山者なら通常の範疇だが普段山に登らない一般人では無理なタイムだろう。

ここが登山口 一段高い場所の神社から本格的に登り始める
桜の植林 土嚢が積まれた登山道

 トイレを済ませてから出発。神社の脇を通過して尾根に取り付き、あとは薬師尾根をずっと登っていく。気温が高く少し歩くとシャツを脱いでTシャツ姿で歩いていく。背中のザックで背中が蒸れて汗で濡れそうだ。駐車場に置いた車の主が次々に下ってくる。朝の散歩代わりか。道はよく整備され、オーバーユースで溝と化さないように土嚢が積んであったり木の階段が設置されたりしている。

徐々に木が低くなる 展望のいい尾根が続く
山頂が見えてきた。中央の最高点が山頂

 尾根下部は桜の植林があったり樹林で視界が遮られるが、ある程度標高が上がると背の低い灌木類が中心となって展望が開ける。ここから見た限りでは尾根上にも斜面にも残雪は見られず、谷筋に残るだけだった。標高600mにしてこれだけ消えているとは。新潟でも雪解けが進んでいる。ここまで来ると南風も少し涼しくなり風で体の熱が発散されて気持ちいい。

ずっと良好な道が続く 寺が鼻コース分岐
これが山頂ピーク 山頂直下に梯子あり

 やがて寺ヶ鼻コース(南西尾根)と合流。こちらも明瞭な道が付いている。ここで進路は左に曲がって山頂を目指す。山頂直下になると梯子が登場するがさほど危険は無く、山に慣れない人のために露岩の通過を容易にするためのものだろう。

坂戸山山頂の神社 坂戸山から見た西方向
坂戸山から見た南方向
坂戸山から見た越後三山〜利根水源山脈(クリックで拡大)

 梯子から少し登ると山頂で、いかにも人工的に造成された平地があって、中心に1段高い円形の台地があってそこが最高点だ。神社と三角点があった。角度によっては木に邪魔されるが展望は良好だ。ただ、今日は天気が下り坂で高い山は雲がかかってしまい、利根水源山脈も一部しか見えなかった。

北に向かう 桃之木平方面に向かう

 帰りは薬師尾根ではなく城坂経由で下ることにした。このコースは山頂北側の568m峰から西に下る谷沿いにつけられたコースで、登山口や各所の案内板にも描かれているので状態は問題ないだろう。北に向かって尾根を下っていくと早速残雪が登場するが、深く残った場所は無くスパッツ無しでも問題はなかったが、雪解け水が流れ出して登山道が湿っているのがちょっとイヤらしい。それもあってかこちらのコースには人の姿は無く、ほとんどの人は薬師尾根コースを往復しているようだ。ただ、だからといって道が薄いわけではなくこちらのコースもよく整備されていた。

花粉シーズン終了の杉林を通過 桃之木平
城坂はこの谷沿いに下る 良好な道が続く

 杉植林帯をジグザグに下るが既に花粉シーズンは終わったようで今日はマスク無しでも快適だ。桃ノ木平なる雪が残った平坦地は展望良好。その後は開けた小さな谷に沿って下っていく。周辺は根曲がり灌木で登山道が無いと苦労しそうだ。谷の反対側の斜面には雪崩防止の柵が設置されていた。

城坂下部までこんな感じ 城坂入口
スキー場跡の緩斜面 駐車場に戻った

 谷をジグザグに下ると林道に出て、あとは適当に下っていく。なぜかこの付近は標識が少なく、駐車場の方向にできるだけ近づくようにルートをとる。林道を歩いても最後は駐車場に到着できるのだろうが、ショートカットコースも存在するようで人間しか歩けない道も利用する。谷が広がると昔はスキー場があった斜面のようだが今は若木の植林だ。桜だろうか。山菜取りらしいジモティーが見られた。これだけ開けていればワラビが出てきそうだ。

 再び林道に出ると間もなく駐車場だった。

 

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